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ペルソナの役割

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心理学的に見たペルソナ
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ペルソナとは、もともと演劇で役者がつける「仮面」を意味するラテン語
「人格・性格」を意味する英語の「パーソナリティ」の語源となるもの
心理学では、
人間の本質的な性質を意味する「キャラクター」とは区別されています。

ペルソナの役割とは、
「仮面」をつけることによって、素顔つまり心の内面を
人目にさらさないで済むことで自我が守られる
場面に応じて使われる複数のペルソナは、「役割」という側面も持つ

心理学で云う「役割」
社会の一員として障害なく生きていくための公的な性格のこと
この役割に応じた行動、あるいは役割を基にした行動
これを「役割行動」という


「役割行動」は社会的な意味を持つので、単に自分だけで考えて、済むものではなく、社会で一般的に通用する内容であることが、必要とされ社会は、それぞれの役割行動について、それぞれに相応しいものとして考え期待する内容を用意している、これを「役割期待」といいその内容は役割ごとにパターン化され、教師らしさ・学生らしさ・父親らしさ・母親らしさ・子供らしさ・・・
といったものがそれで、このパターンから外れる行動は「らしくないもの」として否定的に受け取られます。

役割期待は本来は外から与えられるもの、自分の側から見れば意識的に受け取るものですが、その内容は次第に内面化され、人は無意識に役割期待に合わせた行動を取るようになり、一般的には普段の生活の中で最も長い時間を占める役割、具体的には職業人としての役割が主要な位置を占めることになる。


ペルソナはあくまでも自我の一側面で、それが強大になりすぎると、さまざまな障害が起こる。

特定のペルソナに自我を支配されている人が、そのペルソナにかかわる部分で失敗やつまずきを起こすと、それが端からは小さなしくじりであっても、一挙に自信を喪失し、自己を全面的に否定して躁鬱(そううつ)病や神経症を、引き起こしてしまうこともあるとのことです。強すぎるペルソナの崩壊は精神の崩壊につながることもある。

ペルソナは、云うなれば人間が社会に順応して生活するための手段、自己の防衛手段でもあり、身に付けていると生きやすくなるものそれゆえ人間が生きていくためには必要不可欠な知恵。

しかし、ペルソナの持つ役割に支配されてしまえば、本当の自分を見失ってしまうかもしれな現実社会における今の自分は、はたして真実の姿でしょうか?

人間が成長する過程では、自分を見つめ、自分を知り、評価することもまた不可欠なことで、時には仮面をはずして、自分自身の真実の姿を鏡に映してみることも大切なことです。真実の自分を知ることは、同時に自分のペルソナを知ることでもあります。

確かに、その鏡には自分の嫌なところや、欠点をも映し出すことになる ただし、それを取り除くことが自分自身の成長ではありません。その一面が悪いものだと思う必要もない。それらすべてがあなた自身のエネルギーの根源で、自分自身をつき動かす「可能性」なのだから。

真実の自分を探すことは、自分を生かし、他者を生かす知恵を知り、 さらには組織や社会で、自分の果たすべき本当の役割についての、示唆を得ることです。


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